●夜まで遊べるシドニー水族館(後編)
最後に来たのがグレートバリアリーフ館。立ち入るなり、今まで薄暗かったのとは対象的に真夏の青い海と白い砂浜をイメージした明るい水槽に迎えられます。さすが熱帯魚だけあって色もカラフルでサンゴもとてもきれいです。魚のバリエーションを楽しむならやはりこの熱帯魚だと思います。まず発色が違います。蛍光グリーンや桜のようなほんのりピンク、強く濃い紫、鮮やかなコバルトブルー。絵の具をチューブから絞り出しただけでしょ?!というような自然界にはあるまじき明るくて元気なカラーが次々と出てきます。さらにそれらのショッキングな色が様々に組み合わされて見ているだけで本当に楽しくなってきます。
一番気に入ったのは上半身が紫、下半身がレモンイエローの魚。きれいに線引きされたかのように2色が混ざることなく体の半分ずつを彩っており、どうしてこんな風になるの??と気になるあまりしばらくはその水槽から離れられませんでした。今まで全く興味のなかったスキューバダイビングをしてみたい!と思うくらいとても魅力的でした。
このグレートバリアリーフ館は真ん中に大きな展示プールがあり、そのまわりに小さな水槽があっていくつもの魚が分類されて展示されているといった感じです。真ん中のプールにはきれいな色をした熱帯魚だけでなく、大きくて普通の水槽に入りきれないだろう魚もたくさん泳いでいて、いくら眺めていても飽きません。奥には足もとまで透明なアクリルで覆われたトンネルがあり、ここは短いのですが、まるで海の中に入ったようなそんな気分になれます。
ぐるっと一回りするとプールが壁一面にミニシアターのように切り取られて見える所があり、これまた絶好の観察スポットになっています。ここには段があってちょうどよい腰かけになっており薄暗いんだけどそれがかえって心地良く、またなんとも言えない幻想的な音楽ともあいまってカップル達が自分の世界に浸れる場所になっていました。夜だったので人も少なく落ちつく空間になっていて、わたしたちもみんなでしばらく無心になってこの大画面に見える魚達を眺めてしまいました。この空間はシドニー水族館の中でも一番のお気に入りになりました。

気付いたらもう閉館15分前。みんなでなんだかんだ言いつつ2時間近くいたようです。展示されている魚の解説をほとんど読まずにこれだけ時間をかけて見られたのも、夜の人の少ない時間帯だったからかもしれません。忙しくて夜しか時間のない人にもお勧めできる観光スポットでした。でも、次行くなら昼間に行って明るいトンネルも見たいなと思います。
筆者:江川園美
シドニー在住。
イギリス留学、ニュージーランドでのワーキングホリデーの経験はあるが、「海外はもういいかな」と思っていた矢先に結婚。夫の希望で三度目の海外滞在となる。
実は興味の薄かったオーストラリアだが、せっかく一年いられるので目下見所を探しながら夫婦でワーホリ中。滞在中にフルーツピッキングやラウンドを通してオーストラリア大陸の大自然に触れて感動体験をするのが目標!




