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シティーサークルトラムでお得に市内観光!

トラム
シティサークルトラム

 さて今日は何をしよう、どこへ行こう、何か新しい発見はないかしら…。そんなのんびりモードの私の要望にこたえてくれたのがシティーサークルトラム。今日はいつもと変わってこのトラムを利用してメルボルン市街へ出かけてきました。
シティーサークルトラムは無料で乗り降り自由に誰でも利用できるトラム(市電)で、昔の古いタイプのトラムを利用しています。赤茶色のボディーにチンチンチンという独特の音ですぐにほかのトラムたちと見分けがつきます。ほかに緑のボディーとクリーム色の屋根を持つタイプもありますが、どちらもシティーサークル(City Circle) と名札がついていました。“サークル”というだけあって、もちろんメルボルン市街の外周を両方向に約10分毎にいくつも走っているので、待ち時間も少なくとっても便利です。私はさっそく近くのトラムストップから乗り込みました。(インフォメーションセンターで手に入るどの市街地図にも赤茶色のラインでトラムの経路が記されています。トラムストップはほぼ全ての角ごとに。毎日朝10時から夕方6時まで、夏期間は夜9時まで運行されています。)

街中のオブジェ
街で見かけた不思議なオブジェ...

乗り込んだ瞬間に漂ってきたのは古い木の匂い、さらにキシキシと車体のきしむ音が聞こえ、ちょっと歴史探検に出かけているようなワクワク感がしました。
私はとりあえずプチ旅行気分を味わおうと、街一周することにしました。シートは古い車体ならではの木製のイスでちょっと腰にきましたが、ドライバーさんの細やかな観光案内つき(時々人によるみたい…)で至れり尽くせり。世界中からメルボルンを訪れている人たちに混じって窓から眺める街は、ちょっとヨーロッパのどこかにも似た感じに見えました。(どこが…って言われても困るのだけど。)
街の中でもわりと広い道路のド真ん中をトラムは走るので、その横を並行して走る車、路肩を歩く人々、角々に見える古い建築、美しく茂った街路樹とすべての街の様子を眺めることができました。また、ほぼすべての角ごとにゆっくりと止まり、人の乗降を待って、ゆっくりとまた走り出す、そんなリズムはこのトラムが街のすべての訪問者を温かく迎えて回っているようでもありました。

市内を走るトラム
メルボルン市内を走るトラム

レトロな雰囲気のトラム内とは正反対に、窓の外側の景色は変化に富んでいました。街の南東に位置し、最近地域開発のすすんでいるドックランド周辺はカラフルなアパートメントビルが立ち並び、ボートやヨットが湾沿いに浮かび、新しいスタイルのカフェやレストランも見えました。そういえば、窓から一瞬見えたのだけど、木の上に牛が逆さに引っかかっていたのは何故だろう…。街のアートは常に疑問でいっぱいです。
さらに街の南端フリンダースストリート沿いに走り、メルボルン水族館をチラッと横目に、街の南西に向かい(ついでに20年程時を行ったり来たりしつつ)、街で最も有名な古い駅フリンダースステーション、堂々と構える大聖堂、近代アートを象徴するフェデレーションスクエアー、アートセンター、外装飾の美しい最古の劇場と目に飛び込んでくるもの全てが興味をかきたてます。北へ向かうとちょっと静かなビジネス街、パーラメントビル、さらにはメルボルン美術館にカールトンガーデンと思わず降りて散策したくなりました。
(一周しようと決めたのは間違い?!またあとで戻ってきて散策に出かけようかしら…。)
 そうして1時間半程で市街一周を終え、また見慣れた景色に戻ってきました。(車道上にトラムの経路は敷かれているので、ピークタイムにはもっと時間がかかりそうですが。)そうそう、車内を見渡すともちろんすっかり違う面々ばかりでした。そして、すっかりプチ旅行に浸って満足の私は最初のトラムストップで降り、過去から現在に戻っていきました。耳の中にはまだチンチンチンの音と木のきしむ音が、体にはガタンゴトンと揺れる感覚が残っていました。もちろん木の匂いも服にしみついておったとさ…。

次回の休日にはぜひ今日見た街の色々な顔を一つ一つじっくりと確かめに戻ろうとすでに計画も練りつつ、でも今度は反対周りに乗るのも面白いかもと一人笑みを浮かべつつ、帰路に着きました。


筆者:尾本麻衣

写真

現在パートナーと共にメルボルンに住んでいます。
“バットマンズヒル・オン・コリンズ”ホテルフロントデスク勤務、日本も含めて世界各国からのお客様にもっともっと出会えることを毎日楽しみにしています。
私が渡豪を決めたのは、カナダでのワーホリ後、日本に帰国したものの、毎日感じていたドキドキの感覚を忘れられず、更なるアドベンチャー生活を求めてのこと。そうそう、海外でのスキーインストラクターという夢を果たすためでもあったっけ・・・。Mt. Bawbawってあんまり知られてないけど、とっても魅力的な山なんだよ~(メルボルンのすぐ近くです)。
というわけで、みなさま今後ともどうぞよろしく。