Nature in Australia

グランピアンズ国立公園

grampians

ただでさえ、日本人が少ないメルボルン(どの位の割合かというと、日本人の調理による日本料理店は1割程度)ではあるが、さらに、日本人にはなじみが薄い国立公園がメルボルンから車で3時間程のグランピアンズ国立公園である。これも、どのくらいの知名度かというと、ガイドブックには掲載されているのだが、旅行会社のパンフレットには、グランピアンズ国立公園のオプショナルツアーは見当たらず、うちの奥様がネットでやっと見つけたという位の知名度である。

グランピアンズ国立公園は自然が造った“彫刻”と大自然。その他いろいろと見所はあり、メルボルンの人々には相当人気がある国立公園である。グランピアンズ国立公園は、今年の初めに山火事が発生し、森林の3分の2が燃えてしまい、まだ至る所に傷跡がのこっていた。確かに、火災は様々なものを焼いたが、あくまでも自然発火であり、大自然のサイクルともいえる。また、この火災により、アボリジニの人々の新しい遺跡が見つかっている。

グランピアンズ国立公園周辺では“菜の花”の栽培が行われていて、10月の初旬にはまさに黄色の絨毯を敷詰めたようになるらしい。(私たちが訪れたのは9月の中旬)この菜の花は食用油の生産目的で、牛の油からの脱却をめざしているとか。(ただし、牛の油で揚げたポテトは最高に美味ともいっていたが・・・。)

まず、昔の石切り場から見ることに。メルボルン議会場の建設に使用されている石はグランピアンズ国立公園から切り出された石である。石切職人の家跡、楔を打込んだ石、当時の蒸気動力などが当時の状態で置いてある。

バルコニー

そして、なんといってもグランピアンズ国立公園の最大の目玉である『バルコニー』。ワニの口のような岩であり宮崎アニメ「もののけ姫」にも使われたらしい。「もののけ姫」は日本の屋久島とオーストラリアのグランピアンズのコラボレーションといえるか。その『バルコニー』だが、昔は口の中に入れたらしいが、心無い人が飛び降り自殺を図ったらしく、立入禁止になっている。それでも、付近の展望台から見た眺めは“雄大”の一言といえる。まさに、オーストラリアの雄大さとバルコニーの出来た自然の力には言葉もない。

ふと周りの景色を見てみると、墨になったような木から新たに緑が目をだしている。ここでも自然の力のすごさを感じずにはいられない。完全に元の緑の森になるには2年ほどかかるらしいが、2年で元に戻るというのも自然の力の凄さといえよう。

マッケンジー滝

その後は、グランピアンズでこれも有名なマッケンジー滝へ。ここの展望台も2つあったのだが大火災で1つが燃えてしまい現在は立ち入り禁止になっていた。滝のビューポイントまでは急な階段を下っていくことになる。途中、すれ違えないほどの狭さになる場所があるので、お互いに譲り合いの精神が必要になる。さすが、グランピアンズで最も美しい滝と言われているだけになんともいえない美しさがある。決して豪快ではなく、見上げるほど高くも無いのだがなぜか見入ってしまう。不思議な感覚である。一週間前までは雨が降らず水量もすくないとのことだったが、私たちが行く2・3日前に雨が降ったとのことで水量も完璧で見ごたえ充分である。ただし、帰りの階段のぼりはきつかった・・・。

日本人が訪れることは少ないが、メルボルンの人達では1番人気のグランピアンズ国立公園、確かに片道3時間位はかかってしまうのだが、行く価値は充分にある、すばらしい国立公園である。ぜひとも、土山ではなく岩山の豪快さと、自然の創り出す神秘の彫刻のグランピアンズ国立公園に是非とも訪れてもらいたいと思うのであった。

筆者:Hokari

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東京都在住。現在、新婚旅行のカナダで大自然の素晴らしさに感動し、その後、オーストラリアの人々の温かさに出会ってから前世はオージーだと確信している妻と2人暮らし。夏と海の夫と冬と山の妻というまったく逆の趣味を持つ2人には、オーストラリアはピッタリな所と確信しています。これからも、機会があれば皆さんにオーストラリアの素晴らしさを知っていただき、一緒に感動を分かち合いましょう。旅のコンセプトは、「100万人が観た映画より、100人が100回観た映画」です。これからも、よろしくお願いします。