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ベジマイト


オーストラリアの味、ベジマイト

あんなにおいしい納豆が日本人全員に好まれているわけではないように、オーストラリア人の間でさえ好き嫌いの分かれる「ベジマイト(VEGEMITE)」は、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、葉酸などのビタミンB群が豊富に含まれる、限りなく黒に近い焦げ茶色の、チョコレートのようにも見えるペーストです。

私が初めてこれを口にした時は、しょっぱい!まずい!!!発酵食品独特の変な匂いのする・・・これは・・・風味のない味噌?!と、パニックになるほどの衝撃を受けたのですが、実は今では好物で。

時々、無性に食べたくなって、夢にまで見ることがあるほどです。


「極薄」がポイント。ベジマイトトースト

基本的な食べ方としては、トーストに薄くバターかマーガリンを塗り、重ねてベジマイトを塗りつけます。べっとりとつけるとベジマイトの味が全てに勝ってしまうので、「極薄」がポイント。できるだけ均一に、可能な限り薄く、塗りつけます。

上手くするとベジマイトの塩気とバター(もしくはマーガリン)のコクとのバランスが取れ、なかなかおいしくなるのです。

癖はありますが、慣れるとおいしく感じられるのが不思議なベジマイト。大人でもなかなか攻略の難しい味ですが、オーストラリア人は、何歳頃にベジマイト・デビューをするのでしょう?

答えは「だいたい2〜3歳頃」。

たとえば子供をデイケアに預けると、持参したランチボックスでは足りない場合に、空腹を訴えるとサービスとして出してくれるのが、ベジマイトトーストだったりします。オーストラリア生まれの私の娘も、2歳半でこのトーストの洗礼を受け、それ以来、今でも好んで食べています。

友人は、このベジマイトトーストに、フレッシュなアボカドをスライスしてのせたり、溶けるタイプのチーズをのせてオーブンで焼いたりするそうです。まろやかになって、さらにおいしいようですよ。この場合も「極薄」がポイントとなります。

日本人の間では、残念なことに大変評判の悪いベジマイト。
平気で食べられるようになるコツは・・・心を無にすること。これ、本当です。先入観を捨て去ると、これはこれで、なかなかいける、と思う日がきっと来ます。人間、心頭滅却すればベジマイトもまた美味いのです!


筆者:柴田りえ

ゴールドコースト在住。
2000年、WA州パースへ。現在の夫と出会い2001年、挙式。ゴールドコーストに移住。
2003年、一女に恵まれ、Webデザイナーを経て、現在はフリーランスとして自宅オフィスで働く毎日。